後腹膜腫瘍ではどんな治療を行う?
2026/02/12
後腹膜腫瘍と言われました。どのような治療方法があるのか教えてください。
この質問への回答
順天堂浦安病院
五十嵐萌子
後腹膜腫瘍の治療は、腫瘍が良性か悪性か、また病理組織型(腫瘍の種類)によって大きく異なります。
良性腫瘍の場合は、腫瘍を完全に切除する手術が基本となります。一方、悪性腫瘍(後腹膜肉腫)の場合、治療の中心は外科的切除で可能な限り腫瘍を完全に取り除くことが大切です。周囲の正常組織も含めて広範囲に切除することが重要であり、場合によっては隣接する臓器(腎臓、大腸、膵臓など)も一緒に切除することがあります。
なお、良性か悪性かは、術前に行う画像検査や必要に応じた生検などで評価しますが、完全に判定できないこともあります。そのため、最終的な診断は、手術で摘出した腫瘍の顕微鏡による病理検査の結果によって確定することもあります。
薬物療法については、後腹膜肉腫の多くは抗がん剤や分子標的薬が効きにくい特徴があります。ただし、一部の組織型では術後の補助療法として抗がん剤治療が検討されることもあります。
放射線療法は、手術前に腫瘍を小さくする目的や、手術で取り切れなかった部分に対して行われることがあります。
治療方針は、腫瘍の大きさ、位置、組織型、患者さんの全身状態などを総合的に判断して決定されます。後腹膜腫瘍は専門的な治療が必要ですので、経験豊富な医療機関での治療をお勧めします。不安なことがあれば、主治医に遠慮なく相談しましょう。

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