大腸がん手術後の生活で注意することは?

男性/60代
2025/11/26

大腸がんの治療のために手術を受けました。今のところ、とくに問題はないのですが、今後、日常生活で気をつけたほうがいいことがありましたら教えてください。

この質問への回答

みんなの家庭の医学メディカルチーム

大腸がんの術後は、腸の動きが低下したり、水分の吸収や便の貯留が手術前よりも難しくなることがあります。そのため、下痢や便秘の症状が出やすく、腸閉塞のリスクも高くなります。

予防するためには、食事の内容やとり方が重要です。気をつける点は以下のとおりです。


●暴飲暴食をしない。

●バランスのとれた食事を、1日3回規則正しくとる。

●よく噛んで食べ、一度にたくさん食べない。

●消化のよいメニューを中心にする。

●術後しばらくは不溶性食物繊維(ごぼう、こんにゃく、海藻、きのこ、たけのこ、山菜など)や、消化がよくない食品(干物、いか、貝類、肉の加工品など)を控える。回復後は、主治医の指示に従いながら、食物繊維をバランスよく摂取する。

●積極的に水分をとる。アルコールや炭酸飲料は避ける。


療養中に腹痛や嘔吐などの症状が現れた場合は、主治医に相談されるとよいでしょう。

また、腸閉塞が疑われる症状としては、間欠的な強い腹痛、嘔吐、ガスや便が出ない、腹部膨満感などで、頻脈や発熱を伴うこともあります。このような症状がみられた際は、速やかに受診してください。すぐに処置を行わないと重篤になる場合もあるため、自己判断せず、早めの対応が重要です。


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