HPVワクチンを接種すれば、子宮頸がん検診は不要?
2025/10/29
以前にHPVワクチンを接種しました。HPVワクチンを接種すれば、子宮頸がん検診は受けなくてもよいのでしょうか?
この質問への回答
みんなの家庭の医学メディカルチーム
子宮頸がんは、おもにヒトパピローマウイルス(HPV)への感染が原因で発症します。
HPVに感染しただけでは症状は全くなく、多くのウイルスは免疫の力で自然排出されます。一方、一部は感染が長期間持続して、子宮頸部の細胞の変化が起こり、数年以上かけて子宮頸がんへと進行することがあります。
HPVワクチンを接種することによって、子宮頸がんの原因の80~90%を防ぐことができると言われています。ただし、一度感染したHPVを排除することはできず、すべての型の感染を予防できるわけではありません。HPVワクチンだけでは予防できない型に感染していたり、HPV以外の原因が関与してがんが発生する可能性も否定できません。
子宮頸がんは、初期には自覚症状がほとんどないため、自身では気づきづらいがんであると言われています。検診によって前がん病変や早期がんを発見することが重要です。そのため、HPVワクチンの接種状況にかかわらず、子宮頸がん検診を受ける必要があります。子宮頸がんは20~30歳代で発症することが多いため、20歳を超えたら2年に1回、子宮頸がん検診を受けるようにしましょう。
※2025年10月20日現在の内容です。

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