胆嚢結石が見つかったら摘出術が必要?
2025/11/25
人間ドックで、胆嚢結石があると言われました。いまのところ症状はありませんが、摘出術を受ける必要があるのでしょうか?
この質問への回答
みんなの家庭の医学メディカルチーム
右上腹部にある胆嚢は、肝臓でつくられた胆汁を濃縮し、食事のときに腸へ送り出す役割を持つ、消化器系の臓器です。胆嚢結石(胆石症)とは、胆汁に含まれるコレステロールや胆汁色素などが胆嚢内で結晶となり、石のように固まってしまったものです。
一般的に、痛みなどの症状がない胆嚢結石は、そのまま経過することが多く、手術の必要はありません。年1回程度の腹部超音波検査による経過観察が推奨されています。
一方、疝痛(せんつう)発作と呼ばれる、右上腹部やみぞおちの急な激しい痛みが繰り返しみられる場合があります。これは、胆汁が通る胆管を胆嚢結石がふさいで、流れがうっ滞して炎症を起こすことが原因で現れる症状で、注意が必要です。疝痛発作のほか、胆嚢炎などの合併症や胆嚢結石の増大が疑われる場合などは、胆嚢摘出術が検討されることもあります。
まずは、「再検査」や「要受診」など、検査結果の判定に従うことが重要です。
また、疝痛発作などの症状が現れたら、早めに消化器内科や肝胆膵内科などを受診されるとよいでしょう。
疝痛発作は、揚げ物など脂肪分の多い食事のあとに起こりやすいとされています。高脂肪・高カロリーの食品のとりすぎは控えることをおすすめします。

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