人工透析が必要になる基準とは?
2025/11/20
母がCKDで治療を受けています。主治医から人工透析が必要になるかもしれない、と言われているのですが、その基準を教えてください。
この質問への回答
みんなの家庭の医学メディカルチーム
慢性腎臓病(CKD)は、重症度に応じてステージ1(正常)からステージ5(重症)の5段階に分けられます。CKDが進行し、腎臓の機能が著しく低下すると、人工透析による治療が必要になることがあります。一般的には、腎機能が正常な状態の10%以下になると透析療法が検討されます。
人工透析の導入にあたっては、検査値だけでなく、症状や生活の質、合併症の有無などを総合的に判断して決定されます。
日本では「透析導入基準」というものがあり、一般的にこの基準をもとに評価し、透析導入が行われています。この基準では、①臨床症状、②腎機能、③日常生活障害度の 3 項目をそれぞれ最大30点で評価し、合計60点以上で透析導入の適応とされます。なお、10 歳未満の小児、65 歳以上の高齢者、全身血管合併症がある場合は10点が加算されます。
人工透析の方法は、腹膜透析と血液透析があります。腹膜透析ではカテーテルを埋め込む手術を行い、血液透析では、血液を体内から外部へ出し、再び体内に戻すための出入り口(シャント)をつくる必要があります。
透析導入について、主治医とよく相談され、お母様にとってどのような治療が最適なのかを考慮して選択されることをおすすめします。

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