生理が長引いたのは何かの病気?

女性/30代
2025/10/17

生理が10日以上続いてしまいました。婦人科で受けた検査では問題ないようでしたが、不正出血だとしたら、何かの病気による症状なのではないかと心配です。

この質問への回答

みんなの家庭の医学メディカルチーム

生理(月経)は約1カ月(25~38日)の間隔で起こり、限られた日数(3~7日以内)で自然に止まる周期的な出血です。2日以下は過短月経、8日以上は過長月経と呼ばれます。

出血の期間や量が乱れる場合は、子宮に何か異常があるかどうか検査をする必要があります。一般的に、生理の期間が長く、かつ出血が多い場合は、子宮筋腫や子宮内膜の疾患の可能性があります。一方、出血の量は少なくて期間が長い場合は、子宮の疾患のほか、ホルモン異常の可能性が考えられます。また、ストレスや寝不足、ダイエット、疲労などによる月経不順もあります。月経が長引いている場合、それが月経の延長なのか、月経以外の不正性器出血(不正出血)なのかを区別することが重要です。


月経以外の不正出血のうち、子宮筋腫や子宮頸がん子宮体がん、ポリープなど、病的な原因疾患があって出血を起こすものを器質性出血と呼びます。

一方、子宮や卵巣、腟などに病的な変化が起きていないものは機能性子宮出血(機能性不正出血)と呼び、ホルモンバランスが崩れて起こるものがほとんどです。


機能性子宮出血は大きく次の2つに分けられます。

●排卵性子宮出血 

排卵は起きており、排卵期や黄体期に出血をみることが多い。エストロゲンやプロゲステロンの分泌不足で起こる。出血量が少なく、短期間で治まる傾向がある。20~30代の性成熟期によくみられる。

●無排卵性子宮出血 

プロゲステロンの分泌が少なく、エストロゲン過剰となって起こる出血で、排卵は起きていない。出血量が比較的多く、だらだらと続くのが特徴。性成熟期前の思春期や、更年期に好発する。


ご相談者は、婦人科を受診されて検査を受けているため、病気による不正出血であれば医師から説明があるかと思われます。症状が繰り返されたり、ほかの症状が現れたりする場合は、再度受診して、月経が長引く原因や対処について主治医に相談されるとよいでしょう。


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