風邪で発熱後、嗅覚・味覚障害に

2025/08/21
2週間前に風邪をひいて、38℃以上の高熱が出ました。その後、風邪の症状はおさまったのですが、嗅覚と味覚に違和感がある状態が続いています。このまま様子を見ていて大丈夫でしょうか。受診するとしたら、何科ですか?
この質問への回答
みんなの家庭の医学メディカルチーム
風邪による発熱後の異常ということで、症状が長引いているようですので、耳鼻咽喉科への受診をおすすめします。
嗅覚障害でもっとも多い原因は、副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎などの鼻の病気によるもので、約7割を占めています。 次に多いのが、風邪の後に一時的に起こるものです。また頭部打撲後や脳神経疾患の前症状として嗅覚障害がみられることもあります。また、加齢によって自然な嗅覚の低下も起こります。
一方、味覚障害の原因は多岐にわたり、薬の影響、食の偏りや飲酒量が多い(味覚に関与する亜鉛の吸収が悪くなったり、亜鉛の排泄量が増えたりするため)、風邪の後で一時的に味がわからない、鼻がつまっている、舌苔、糖尿病などの全身性の病気、ストレスなど精神面の負担などが考えられます。また、唾液の分泌が少なくなると、口腔内が不衛生になり、味覚に影響を与えることがあります。
嗅覚・味覚障害の原因によって治療方法は異なりますが、漢方やビタミン・亜鉛製剤などの薬物療法を検討するケースが多いようです。


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