「感音難聴」と「伝音難聴」の違いとは?

男性/30代
2025/08/20

難聴には、「感音難聴」と「伝音難聴」があると聞きましたが、どのように違うのでしょうか?

この質問への回答

みんなの家庭の医学メディカルチーム

難聴とは、何らかのトラブルがあって声や音などが聞こえにくくなった状態で、おもに「感音難聴」「伝音難聴」に分けられます。


感音難聴は内耳や蝸牛神経(かぎゅうしんけい)の障害によって起こり、原因がわからないことが多い病気で、次のものなどがあります。

・突然、片側の耳の聞こえが悪くなる「突発性難聴

・突発性難聴と同じように急に現れる感音難聴で、低音だけに障害が起こる「低音障害型感音難聴」

・大きな音を聞いたことが原因で、内耳の蝸牛の有毛細胞が障害されて起こる「音響外傷」

感音難聴は、疲れやストレス、睡眠不足などが発症の引き金になるともいわれています。治療は薬物療法(薬による治療)が中心です。症状にあわせて、副腎皮質ホルモン薬(ステロイド薬)、利尿薬、ビタミン薬、血流改善薬などが使われます。


伝音難聴は、外耳や中耳に何らかの異常、例えば、鼓膜に穴が開く鼓膜穿孔(こまくせんこう)や外耳道炎、急性中耳炎滲出性中耳炎などの病気や、耳あかがたまりすぎることなどが原因となります。原因が比較的はっきりしているので、その原因となった病気などを治療すれば難聴も改善します。


難聴にはそのほか、上記の2つが混じった「混合性難聴」、聴力に関する器官には異常はなく心的原因によって起こる「心因性難聴」もあります。


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