クレアチニン上昇は腎機能悪化の兆候?

男性/40代
2025/08/19

ここ数年、クレアチニンの値が少しずつ上がっていて、今年は1.5mg/dLでした。腎機能が悪化している兆候でしょうか? 何か生活で注意する点はありますか?

この質問への回答

みんなの家庭の医学メディカルチーム

クレアチニンは筋肉から出る老廃物で、通常は腎臓でろ過されて尿として排出されます。腎機能の状態を知る指標となり、血液中のクレアチニン値が高くなると、腎臓の老廃物を排泄する機能が低下している可能性があります。

一般的に男性の基準値は0.61~1.04mg/dL程度とされており、ご相談者の1.5mg/dLという数値は基準値を超えています。


腎機能を評価する際には、クレアチニン値だけでなく、eGFR(推算糸球体ろ過値)という指標も重要です。これは腎臓が1分間にどれくらいの血液をろ過できるかを示す値で、クレアチニン値と年齢、性別から計算されます。eGFRが60未満の状態が3カ月以上続く場合は、慢性腎臓病と診断されることがあります。


腎臓は機能低下がかなり進行するまで自覚症状が現れにくい臓器のため、健診で異常を指摘された場合は放置せず、医療機関を受診されることをおすすめします。

腎機能を低下させないための生活上の注意点としては、以下のようなことが挙げられます。


●減塩を心がける

塩分の摂りすぎは血圧を上昇させ、腎臓に負担をかけます。めん類の汁を残す、加工食品を控えめにするなどの工夫が有効です。


●バランスのよい食事

主食、主菜、副菜をバランスよく摂取し、多様な食品を組み合わせることが大切です。


●適度な水分摂取

十分な水分をとることで、腎臓の働きをサポートします。


●適度な運動

ウォーキングなどの有酸素運動は血液循環を改善します。


●禁煙・節酒

喫煙や過度の飲酒は腎機能に悪影響を与えます。


●体重管理

肥満は高血圧や糖尿病のリスクを高め、腎機能低下につながります。


まずは健診結果を持って内科や腎臓内科を受診し、専門医の指導を受けることをおすすめします。医師の診断に基づいた適切な対応が、腎機能を守るために重要です。


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