2種類の帯状疱疹ワクチン…その違いは?

女性/60代
2025/05/08

定期接種の対象となるので、帯状疱疹ワクチンの接種を検討しています。2種類あると聞きましたが、どんな違いがあるのでしょうか。詳しく教えてください。


この質問への回答

保健同人フロンティアメディカルチーム

帯状疱疹を防ぐには、帯状疱疹ワクチンの接種が有効です。帯状疱疹ワクチンには、「生ワクチン」と「組み換えワクチン」の2種類があり、接種回数、接種方法、効果や持続期間、費用、副反応などに違いがあります。予防接種はおもに50歳以上の人が対象(65歳の人は定期接種の対象)で、いずれか1種類を接種します。


2種類のワクチンについて、それぞれの特徴は、以下のとおりです。

●生ワクチン

【接種方法】皮下注射/1回接種

【接種できない人】病気や治療によって免疫が低下している人

【効果】接種後1年時点で6割程度、5年時点で4割程度(帯状疱疹後神経痛の抑制効果は、接種後3年時点で6割程度)

【費用】8,000円程度で、金額は医療機関によって異なる


●組み換えワクチン

【接種方法】筋肉注射/通常、2か月以上の間隔を置いて2回接種

【接種できない人】免疫の状態にかかわらず接種可能

【効果】接種後1年時点で9割以上、5年時点で9割程度、10年時点で7割程度(帯状疱疹後神経痛の抑制効果は、接種後3年時点で9割以上)

【費用】1回18,000~25,000円、2回分で36,000円~50,000円程度で、金額は医療機関によって異なる


帯状疱疹ワクチンは、2025年4月より、65歳の人を対象に定期接種となりました。定期接種となることで、接種費用について国の補助が得られます。また、自治体によっては独自の助成が受けられる場合もあります。

定期接種は、住んでいる自治体で実施されるので、接種できる医療機関や費用、申し込み方法などは、各自治体ごとにホームページなどにより案内されています。


どちらのワクチンを接種すればよいか、判断がむずかしい場合は、過去の病歴や現在の体調などを考慮し、医師と相談の上、検討するとよいでしょう。



※2025年5月7日時点の内容です。

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