人前に出ると大量の汗が…治療法はある?
仕事などで人前に出ると、顔や背中、わきの下から大量の汗が出てしまい困っています。受診して治療する方法などはあるのでしょうか?
この質問への回答
みんなの家庭の医学メディカルチーム
暑さや活動による発汗は生理的な反応ですが、こうした要因がない状況で日常生活に支障をきたすほどの量の発汗がある場合、一般的には多汗症が考えられます。
多汗症は、全身に多量の汗をかく全身性のものと、わきの下、手のひら、顔など、からだの特定の部位で生じる局所性のものがあります。さらに、原因となる病気が認められる続発性多汗症と、原因が特定できない原発性多汗症に分類されます。
多汗症の診断では、まず問診で症状を詳しく確認します。続発性多汗症が疑われる場合は、背景となる原因疾患の有無を検査します。一方、局所性多汗症が疑われる場合の多くは、原因が特定できない原発性多汗症です。発汗を調節する交感神経の働きが過敏になることで過剰に発汗すると考えられ、症状の重症度などによって治療方針が検討されます。
治療は、症状の程度や発汗する部位に応じて段階的に検討されます。塩化アルミニウム外用薬や外用抗コリン薬、抗コリン薬の内服などの薬物療法、イオン導入療法(汗の多い手のひら、足の裏などを水に浸して微弱電流を流す治療)などがあり、効果が不十分な場合はボツリヌス毒素注射(手のひらやわきの下に注射)が検討されます。さらに効果が乏しい場合には手術が行われることもありますが、ほかの部位で汗が増えるなどの副作用リスクがあるため、慎重な検討が必要です。
「汗が出てしまう」という不安が、さらなる発汗を招く場合もあります。不安な状況を一人で抱え込まず、まずは皮膚科で相談されることをおすすめします。
症状や状況に応じて、保険診療で受けられる治療も選択が可能です。
心理的な負担が大きい場合、必要に応じて心理的サポートを併用することが推奨されていますので、主治医に相談されるとよいでしょう。

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