体調不良の再発が怖く、外出に不安…

体調に問題がないにもかかわらず、「もし具合が悪くなったらどうしよう」といった不安を感じることは、誰にでも起こりうる自然な感情です。こうした先のことに対する不安は「予期不安」などと呼ばれます。一度つらい経験をすると、また同じことが起こるのでは、起こったらどうしよう、という不安や恐れを抱きます。ご相談者も体調不良を経験されたことで、これまでよりも体調に敏感になられているのではないかと思います。

このような不安は決して悪いことばかりではありません。不安を感じることで、日常的に体調管理に気を配ったり、無理を避けるなどの予防的な行動につながったりすることもあります。不安が実は自分を守るためのサインであると考えることで、少し気持ちが楽になるかもしれませんね。

ある意味で自然な感情とも言えるため、無理に排除しようとするよりも、うまく付き合っていくことを目指すのが良いかもしれません。

また、先の不安が強くなりすぎてしまうときには、「今この瞬間」に意識を移すことも大切になります。実際に、私たちは今できる対策をとることしかできません。未来のことは、実際に起こってからその時々で対応するしかないため、今できることに集中し、未来のことはそのときの自分にまかせる、という気持ちを持てると良いかと思います。少しでもご参考になれば幸いです。