糖尿病の疑い。再検査までに気をつけることは？

糖尿病は放置するとさまざまな合併症を引き起こす病気ですが、「コントロールできる病気」でもあります。このことを理解して、原因となり得る食習慣や運動不足などを改善することが大切です。

受診までに気をつけるべきポイントや、今後の生活上の注意点をお伝えします。

●1日3食をできるだけ均等にとり、腹八分目を守りましょう。

●食事はバラエティに富んだメニューにして、同じものに偏らないようにします。

●肉の脂身や揚げ物は少なくして、野菜、海藻類などをしっかりとるようにしましょう。

●飲酒は適量を心がけましょう。

●ウォーキングなどの有酸素運動を週3日以上（テンポよく歩くとよい）、 筋力トレーニングを週2日以上行います。自宅でできる腹筋運動やスクワットなどもおすすめです。

●質のよい睡眠を確保して、ストレスや疲れを上手に解消しましょう。リフレッシュを心がけ、からだのコンディションを整えて過ごしましょう。血糖を下げるホルモンの働きや分泌にも影響します。

糖尿病は血糖値（血液中に含まれるブドウ糖の濃度）が高い状態になる病気です。食事などで摂取された糖質は、ブドウ糖に分解され血液中に吸収されます。ブドウ糖はさまざまな臓器や組織でエネルギーとして使われますが、そのために必要なホルモンがインスリンです。インスリンが不足する、あるいは効きが悪い（インスリン抵抗性が高い）と、使われなかったブドウ糖が血液中にあふれ濃度が高くなります。この状態が続くと糖尿病を発症します。

糖尿病は慢性的な疾患であり、薬だけに頼らない治療が必要です。糖尿病や糖尿病予備軍と診断されたら、生活習慣改善について主治医からアドバイスをもらい実践していくことが大切です。